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話題のヴィーガンってベジタリアンと何が違うの?

2016/07/01

ヴィーガンとベジタリアンとは何か違うの?

ベジタリアンは基本的に、宗教や思想などの理由から菜食主義の生活を自らの意思で行い、制限が比較的少ない食生活をしている人たちです。

そしてヴィーガン(純粋菜食主義者や完全菜食主義者)は、健康上や思想などの理由から制限が多く、食生活だけでなく、革製品などの動物製品全般を避けて生活している人たちです。

ヴィーガンは卵も乳製品も食べない

ヴィーガンは制限が多いため、肉、魚、卵、乳製品だけでなく、ハチミツも摂取しないという人が多く、更には、ニンニクなどの刺激物も摂取しないという人もいます。

こう書くと、毎日サラダやお米、サンドイッチしか食べてないように聞こえるかもしれませんが、スパイスやハーブ、ココナッツなど工夫していろんな食事を楽しんでいます。

食事を中心としたヴィーガンスタイル

ベジタリアンやヴィーガンが多く存在する国では、ヴィーガンのために開発された加工食品が多く売られています。

大豆製品で作られた「お肉もどき」や「お魚もどき」などは、調理するとお肉のような食感が味わえるため、大豆で出来ていると気づかないくらい良くできているので、料理の幅も広がります。

体に良くないものは摂取したくないという主義の人も多いため、砂糖がたくさん入った炭酸飲料やアルコールは飲まず、飲み物は水・果汁100%ジュース・お茶や紅茶に制限している人も多くいます。

食事だけじゃない、日用品にもこだわるヴィーガンスタイル

動物に痛い・苦しい思いをさせたくないという思いから、動物の革製品はもちろん、羊毛やシルクも避けて生活しています。

身に着けるものだけでなく、毎日使用するシャンプーやボディーソープ、薬や化粧品にも動物性脂などが使用されていることがあり、購入の際は細心の注意が必要です。

日用品すべての成分まで調べて購入するのはとても難しいので、ヴィーガン専用のお店やサイトで購入するのがオススメです。

ヴィーガンがこだわるポイントと食物

体に合わないものを食べてまで生活したくない、動物に苦しい思いをさせてまで生活をしたくないという主義なので、それを排除することで生活が楽しくなるというポジティブな考え方です。
ヴィーガンになることで困難を覚えたり、ストレスになるようであれば、ヴィーガンになる必要もないし、意味もありません。

ヴィーガンスタイルの食事で口にするもの

動物性以外のものなので、基本は植物性のものに限ります。
今はベジタリアンもヴィーガンも多くなってきているので、ヴィーガン用の食品も販売されていますので、何か食べられないものがあれば、その代用品を見つけて食事を楽しむことが出来ます。

ヴィーガンスタイルの食事でのポイント

日本は料理に「出汁」を使うことが多いと思いますが、いりこやカツオの出汁は使うことが出来ません。でも、もし料理で出汁を使いたい時は、こんぶや干しシイタケで出汁が取れるので、毎日お味噌汁も頂けますね。

ヴィーガンスタイルの食生活で気をつけたい栄養と対策

動物性が摂取できないので、お肉やお魚に多いタンパク質が不足しがちですが、そこは大豆製品でカバー出来ますし、他の不足している栄養素は、ヴィーガン用サプリメントなどで補うこともできます。脂質が足りず、お肌もカサカサしがちですが、ココナッツオイルやオリーブオイルなど健康的な方法で補えます。

タンパク質

タンパク質はアミノ酸で構成されており、筋肉はもちろん、皮膚や爪、髪や臓器を作る成分が含まれているほか、免疫力低下も防ぐことが出来るため、必要不可欠な栄養素です。ヴィーガンは動物性の食品からタンパク質を摂取しないため、ほかの方法で摂取する必要があります。豆類やナッツ、今ブームのチアシードやキヌアなどからも摂取することが出来ます。

ビタミンB-12

ビタミンB-12が不足すると、貧血、めまい、息切れ、動悸などが起こり、神経にも関係しているため必要な栄養素の一つです。貝類やレバーに多く含まれているため、別の方法で摂取する必要があります。動物性の食品以外でB-12が含まれている食品はほぼないのですが、海苔やお茶から摂取することが出来ます。

ビタミンD

歯や骨を健康に保つのに必要な栄養素です。更に、糖尿病の予防や発がんの抑制にも役立っています。ビタミンD3は動物性ですので、植物性のビタミンD2(干しシイタケやきのこ、海藻類)で摂取可能です。一番簡単で健康的な方法は、日光の陽射しを浴びることでビタミンDを体内で合成することです。日光にあたることによって体内で合成することができます。成人に必要とされる量のビタミンDを合成するためには、週に2~3回、夏の太陽の日射しを、両手と

オメガ3

青魚に多く含まれるイメージのあるオメガ3は、えごま油や亜麻仁油にも含まれています。コレステロールを下げ、動脈硬化や高血圧を防ぎ、健康な体に保つ働きがあります。アメリカのハーバード大学は、えごま油に含まれるa-リノレン酸 を摂取するとうつ病の発生が減少すると発表しました。健康な心身を作るためには必要な栄養素です。

 

ヴィーガンスタイルの日用品

動物に苦しい思いをさせたくないため、革製品や動物性の成分が使用されているものも避けて生活をしているので、革の財布やバッグ、洋服などはもちろん、毎日使うヘアケア製品や化粧品にも気を使います。更には、動物実験を実施している企業の製品は使用しません。

直接肌につけるものだから。(化粧品、洗面用品編)

ヴィーガン用化粧品として売られている製品の中にも、ハチミツや乳化剤が使われているものもありますので、成分をよく確認して購入する必要があります。動物実験を実施しているスキンケアやヘアケア製品、化粧品会社もあるため、インターネットなどで調べて選ばなければなりません。多くの製品から本物のヴィーガン製品を探すのはとても害変です。イギリスのヴィーガンマークが付いた製品を選ぶのが一番手っ取り早い方法かもしれません。

身につけるものだから。(衣料品編)

動物性革製品や動物性の合成皮革の財布やバッグ、洋服なども気を付けて選ばなければなりません。しかし、合成皮革の中でも「ヴィーガンレザー」というポリエステルやアクリルなどで作られた製品は動物性は使用していませんので、どうしてもレザーを使用したい場合は、ヴィーガンレザーでオシャレができます。こちらも、ヴィーガンが多い国でインターネットで探すとオシャレなお財布やバッグが販売されています。

ヴィーガンを実践する人たち。

身近にヴィーガンの人が周りにいないので、あまりイメージが湧かないかたも多いかもしれないです。でも、実は、いつもテレビで見ているあの有名人や歌手でもヴィーガンライフスタイルを取り入れている人たちがいるんです。

アメリカの女優やモデルも実践

日本でも放送されている、アメリカの大人気コメディドラマ「The Big Bang Theory」でエイミー役を演じるMayim Bialikはヴィーガンで、お子さん2人もヴィーガンだそうです。ヴィーガンの勉強のために、子供たちと酪農に行ったこともあるそうです。

彼女がヴィーガンになるきっかけとして、大きな理由が2つあったそうです。1つ目は、ずっと乳製品のアレルギーがあったこと。そして2つ目は、小さい頃から動物を食べたり、動物の革を使用した服やバッグを身に着けることにとても罪悪感を抱いていたこと。

よく「何を食べてるの?」って聞かれるそうです。サラダやトマトソースのパスタ、特に地中海料理やアジア料理などを食べているとのこと。ヴィーガンの生活を始め、乳製品を摂取しなくなったことから体調がとてもよくなったということです。

日本の歌手や有名人にも実は多い

ヴィーガン生活をしているという、サンプラザ中野くん。
小さい頃から超肉食系でしたが、30歳を過ぎ、焼肉屋に行くとおなかを壊すようになったことから、一生の肉を食べきったのだと思い、肉食をやめたそうです。

その後、玄米菜食を始めてから冷え性と便秘が治り、健康体になったそうです。

日本にもヴィーガンが増え、ヴィーガン商品も出てきている中、自宅で野菜を育て、おいしくて健康な生活をされている方やヴィーガン弁当作りをされている方など、自分流のヴィーガン生活を楽しんでいらっしゃるようです。

ヴィーガンはオススメ?注意点は?

普段からなぜか体調が悪いという方はもしかしたら、食品にアレルギーがあるのかもしれません。実際、乳製品や肉魚類を1週間食べずに生活してみたら体調がとても良くなった方もいらっしゃいます。そういう方にはぜひヴィーガンの生活はオススメです。

今はいろんなヴィーガン製品が販売されています。食品や日用品だけでなく、妊婦用のヴィーガンサプリメントも販売されているほどです。これからどんどんヴィーガン製品が増えて、手に入りやすくなるではないでしょうか。

欧米ではヴィーガン用の食事が用意されているレストランがあったり、ヴィーガン用のショップがあったりしますが、日本ではまだまだ認知度が低く、需要が少ないので、ヴィーガンへの認識不足や誤解も多いかもしれません。そのため、製品にも本当に動物性が含まれていないかなど、細心の注意が必要になります。

自分らしい食事スタイルを

ヴィーガンは自分の意志で行うものです。体調が良い、その生活がストレスにならないということが前提になり、ポジティブな生活を送ることが出来ればヴィーガンが合っているのではないでしょうか。制限があるので、最初は少し窮屈に感じるかもしれませんが、自分の体・健康のために人生の長いスパンで生活に取り入れていけば、きっと楽で楽しい生活になるはずです。今後、日本でもヴィーガンが増えれば、食品開発や製品開発がすすみ、食べられる・使用できる製品が増えていくと更に生活が充実することでしょう。

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